PamFaxは、維持費がかからない月額無料のサービスを提供している海外のインターネットFAXです。
SNSでは、この月額無料のサービスに関する口コミを多く見かけます。
しかし、PamFaxはこのサービスだけではありません。
他にも大量にFAXを受信したい人に適した有料のサービスもあります。
しかし、これだけではインターネットFAXを始めたい人にとっては十分な情報とはいえません。
そこで、ここではPamFaxの基本情報やSNSの評判・口コミからメリットやデメリットについて詳しく解説します。
PamFaxの基本情報
PamFaxは、ドイツのミュンヘンに本社があるPamConsult GmbH (a German limited liability corporation) 社が提供しているインターネットFAXです。
この会社は、クラウドサービスやソフトウェア開発そしてコンサルティングなどを手がけておりIT全般に強みをもっています。
PamFaxの有料プランではクラウドの強みをいかして、FAXデータをクラウドストレージ(Dropbox,OneDrive,Google Drive,Box)に保存できます。
さらに、PamFaxのFAX送信では100種類以上のファイル形式をサポートしています。
そして、Windows,MacOS,Android,iPhone専用アプリやOffice製品に対する拡張機能(アドオン)の無料提供もPamFaxの強みです。
PamFaxの料金
PamFaxは、月額無料と有料のプランを提供しています。
さらに有料のプランには、FAXの利用方法に合わせた形で2つのプランがあります。
PamFaxは海外のインターネットFAXですが、各国の通貨に合わせて料金表示できます。
そのため、ここでの各種料金については日本円で記載します。
初期費用
全てのプランにおいて、初期費用は無料です。
月額費用
PamFaxの3つのプランには、月額使用料に違いがあります。
プラン名 | 月額使用料 |
---|---|
オンデマンド | 無料 |
ベーシック | 523円 |
プロフェッショナル | 788円 |
送信料
PamFaxでは、プランごとで1枚にかかる送信料金が異なります。
さらにプロフェッショナル プランには、毎月20枚の無料送信枚数がついています。
それ以外のプランには無料枠は用意されておらず、送信した枚数で料金が発生します。
プラン名 | 1枚あたりの送信料金 |
---|---|
オンデマンド | 12円 |
ベーシック | 12円 |
プロフェッショナル | 8円 (毎月21枚目以降の料金) |
受信料
PamFaxの有料プランでは、受信は枚数無制限で無料です。
月額無料のオンデマンド プランは送信のみで受信ができません。
支払い方法はクレジットカードのみ
PamFaxの支払い方法は、クレジットカードのみです。
銀行振込や口座振替は対応していません。
送信にはクレジットパックの購入が必要
PamFaxへサインアップすると月額無料のオンデマンド プランに登録されます。
このサービスは送信専用のプランで、FAXを送信するためにはPamFaxが提供するクレジットパックを事前に購入する必要があります。
このクレジットパックは1から8までの段階があり、料金が異なります。
なお、クレジットパック5から8までは、購入前にPamFaxの認証を受ける必要があるため要相談となっています。
クレジットパック番号 | 購入料金 | 1枚あたりの送信料金 |
---|---|---|
1 | 1,325円 | 12円 |
2 | 3,974円 | 12円 |
3 | 6,623円 | 12円 |
4 | 13,245円 | 11円 |
5 | 要相談 | 11円 |
6 | 要相談 | 9円 |
7 | 要相談 | 9円 |
8 | 要相談 | 9円 |
PamFaxの3つのメリット
###新規のサインアップで、3枚の無料送信が可能
初めてPamFaxにサインアップすると、無料の送信枚数が3枚プレゼントされます。
この無料枚数を利用してFAXの疎通テストができます。
継続してPamFaxから送信したい場合には、クレジットパックの購入か有料プランへの変更が可能です。
SNSに投稿されている口コミの多くは、この3枚の無料枚数にたいするものです。
PamFax がすごい!ネット上ですべての送信操作が完了、pdfやMS Office のファイルをFAXとして送れます。今アカウント登録をすると、3ページ分、無料で送信できます。 https://t.co/dQpNwS8rFX #referral #pamfax
— Y_S (@shadow_ump) March 13, 2019
1. 月額有料のプランは、受信が枚数無制限で無料
PamFaxの有料プランのプロフェッショナルとベーシックは、受信が枚数無制限で無料です。
そのため、FAXの受信がメインで大量に受信する人には適しています。
日本国内にも枚数無制限で受信が可能なインターネットFAXが存在します。
それらと料金を比較しても、大きな差はありません。
月額使用料 | 受信料金 | |
---|---|---|
PamFax ベーシック プラン | 523円 | 枚数無制限で無料 |
PamFax プロフェッショナル | 788円 | 枚数無制限で無料 |
メッセージプラス 年払いプラン | 792円 ( 月計算 ) | 枚数無制限で無料 |
MOVFAX スタンダードプラン | 980円 | 1,000枚まで無料 |
2. Office製品に対する拡張機能(アドオン)を利用可能
PamFaxは、MicrosoftのWord,Excel,Powerpoint,Outlook等から直接FAXが送信できる拡張機能(アドオン)を無料で提供しています。
このアドオンを利用すれば、ツールバーに”FAXを送信する”メニューが追加されます。
さらに、Outlookを使ってメールや添付ファイルもFAXの送信が可能になります。
3. 無料の専用アプリが利用可能
PamFaxではスマホ用のアプリを無料で提供しており、手軽に利用できます。
さらに、WindowsやMacOS用にも専用のアプリケーションを提供しています。
WEBブラウザーからPamFaxを利用できますが、PamFaxはアプリケーションの利用を推奨しています。
SNSでは、以下のようにアプリで便利にFAX送信できている口コミがあります。
これは便利。
週2回程度、走り書きをFaxする必要がありその度にシートスキャナを使っていたが、思ったよりも鮮明で台形補正された画像がPDF化できPamfax経由で送信することができた。
怪しげなアプリを使わずとも標準アプリでできるのはうれしい。
https://t.co/oiq4UiRKcL— Koichi (@Koichi_X) June 2, 2020
PamFaxの3つのデメリット・注意点
1. 月額無料のプランは、送信専用
PamFaxの月額無料プランのオンデマンドは送信専用で受信ができません。
送受信を希望する場合は、有料のプランを購入する必要があります。
3枚まで無料で送信できますが、4枚目以降は1枚につき12円の超過料金が発生します。
2. PamFaxでは、日本のFAX番号を取得できない
PamFaxでは希望する国のFAX番号を取得できますが、日本はリストに入っていません。
2021年1月時点でFAX番号が取得可能な国は、以下の31ケ国になっています。
アイルランド(+353) / アメリカ合衆国(+1) / イギリス(+44) / イタリア(+39) / エストニア(+372)
オランダ(+31) / オーストラリア(+61) / オーストリア(+43) / カナダ(+1) / キプロス(+357)
クロアチア(+385) / スイス(+41) / スウェーデン(+46) / スペイン(+34) / スロバキア(+421)
スロベニア(+386) / チェコ(+420) / ドイツ(+49) / ニュージーランド(+64) / ノルウェー(+47)
ハンガリー(+36) / フィンランド(+358) / フランス(+33) / ブラジル(+55) / ブルガリア(+359)
ベルギー(+32) / ポルトガル(+351) / ポーランド(+48) / リトアニア(+370) / ルクセンブルグ(+352)
南アフリカ(+27)
3. 送信用に購入したクレジットの有効期限に注意が必要
PamFaxのオンデマンド プランでは、送信する為に事前にクレジットパックを購入しなければいけません。
しかし、このクレジットには有効期限があるため注意が必要です。
これについては、SNSでも注意喚起の口コミが投稿されています。
PCやスマホからFAXを送信できるサービス、PamFax。最初に1300円くらいのクレジット買ってアカウントをつくると、送信だけなら維持費無料。送料1枚12円~。180日以上放置するとクレジットが消えちゃうから、そこだけ要注意。
https://t.co/IAg5c4BOKl #pamfax— kotonoha (@komakusanohana) September 19, 2018
PamFaxの総評|こんな人におすすめ
PamFaxの利用をおすすめできる人
- 無料でFAXを1〜3枚だけ送りたい人
- FAXの利用方法が受信のみの人
- 専用のアプリでFAX通信したい人
- Office製品から直接FAX送信したい人
PamFaxへ初めてサインアップすると3枚まで無料でFAXが送信できるため、急ぎで1枚だけFAXを送らなければいけない場合などには、手軽なプランです。
そして、この初期プランでは月額使用料が無料です。
そのため、維持費をかけずにインターネットFAXのアカウントを保有したい人に向いています。
さらに、有料プランでは枚数無制限で受信が無料になります。
日本国内のインターネットFAXと比較しても、月額使用料に差はありません。
そのため、有料プランは大量にFAXを受信する人には適したインターネットFAXです。
PamFaxは、Windows,MacOS,スマホ用のアプリを日本語化して無料で提供しています。
特にスマホ用のアプリでは、撮影した写真もそのままFAXで送信できます。
WEBブラウザーでFAXの送受信もできますが、手軽にアプリでFAX通信したい人にはおすすめです。
また、WordやExcelなどのOffice製品から直接FAX送信をしたい人には、PamFaxの拡張機能(アドオン)が有効です。
このアドオンは、PamFaxのプランに関係なく無料で利用することができます。
PamFaxの利用の流れ
ホームページから申し込み
申し込みはPamFax公式ホームページからおこないます。
初めて申し込むと、月額無料のオンデマンド プランに登録されます。
申し込みは公式ホームページの「サインアップ」をクリックして登録をおこないます。
ここで必要な情報は以下の3つです。
- 名前
- Eメールアドレス
- パスワード
入力後「サインアップ」をクリックします。
サインアップをクリックすると、PamFaxの利用規約とプライバシポリシーに同意したことになります。
もし、これらを事前に確認したい場合にはサインアップ前に読み込むことをおすすめします。
PamFaxから送られるURLをクリックしてメールアドレスを確認
サインアップを行うと、PamFaxからメールが送られてきます。
このメールに記載されているURLをクリックすることで、PamFaxのアカウントが有効になります。
この作業をおこなわない限りPamFaxへのログインはできません。
月額無料のオンデマンド プランが開始
PamFaxでの確認が終了すれば、PamFaxへログインできます。
ここから3枚まで無料のFAX送信ができます。
有料プランへの変更は管理画面から可能
もし、有料プランへ変更したい場合にはログインしている状況でおこないます。
メニューの詳細から料金を選択して、有料プランを購入します。
本人確認書類は不要
PamFaxは、ドイツのインターネットFAXのため本人確認書類を提出する必要はありません。
まとめ
PamFaxのプラン・各種料金をまとめると次の様になります。
プラン名 | オンデマンド | ベーシック | プロフェッショナル |
---|---|---|---|
月額利用料 | 無料 | 523円 | 788円 |
送信無料枠 | 初期登録時のみ3枚 | 初期登録時のみ3枚 | 毎月20枚 |
送信料 | 12円/枚 | 12円/枚 | 8円/枚 |
受信料 | 受信不可 | 枚数無制限で無料 | 枚数無制限で無料 |
そして、各プランの特色をまとめると次にようになります。
オンデマンド | 月額無料で維持費がかからないが、送信のみで受信ができない |
---|---|
ベージック | 送信に無料枠はないが、受信は枚数無制限で無料 |
プロフェッショナル | 毎月20枚の送信無料枠があり、受信は枚数無制限で無料 |
さらに、プランに関係なく専用アプリとOffice製品の拡張機能(アドオン)が無料で利用できます。
しかし、PamFaxでは日本国内のFAX番号を取得できません。
そのため、日本のFAX番号が必要な場合や送信がメインの人には、PamFaxは向いていません。